6時間の研修で受講可能!認知症介護基礎研修とは

介護

こんにちは!シャム猫です。

今回は、介護の仕事を始めるにあたって、受講しやすい研修、認知症介護基礎研修をご紹介します。

認知症介護基礎研修とは、認知症を抱える方への基本的な介護方法や支援スキルを取得するための研修プログラムです。

介護に興味はあるけれど、何からすればいいのか分からない方必見です!

たった6時間程度で受講が修了できるので、介護の入口として、知識を取得したい方の参考になれれば幸いです。

①認知症とは

認知症とは、脳の機能が低下し、記憶力、判断力、思考力などの認知機能が持続的に障害される症状の総称です。高齢者に多く見られますが、若年層でも発症することがあります。認知症は病気の名前ではなく、症状を表す言葉です。認知症には4つ種類があります。

・アルツハイマー型認知症

・血管性認知症

・レビー小体型認知症

・前頭側頭型認知症

主な症状としては、記憶障害・判断力の低下・見当識障害・性格や行動の変化・コミュニケーションの障害があります。

治療としては、薬物療法(症状を緩和・進行を遅らせる薬)・非薬物療法(リハビリテーション・認知機能訓練・回想法)があります。現状では、認知症を完全に治す方法はありませんが、症状の進行を遅らせたり、生活の質を向上させる治療やサポートが行われています。

日本では、介護施設における認知症の方の割合は非常に高く、介護老人保健施設(老健)では、約50%~60%程度、介護度が高い人が多い特別養護老人ホーム(特養)では、70%以上が認知症の方とされています。

認知症は早期発見と適切なサポートが重要です。認知症の理解を深め、日常生活や医療的なケアとサポートを通して、本人やその家族ができる限りの安心と質の高い生活を送れるようにすることが求められています。

②認知症介護基礎研修とは

介護現場で認知症の方に適切なケアを提供するために必要な基本的知識と技術を学ぶための研修です。この研修は、主に介護に関わる職員が、認知症に対する理解を深め、認知症の症状や行動に対する正しい知識と専門的な対応ができるようになり、質の高いケアが提供できる事を目的としています。

介護施設や在宅サービスなど、認知症の方に関わる仕事をする方が主な対象ですが、初めて介護に携わる方や、介護の基礎を改めて学びたい方にも役立つ内容です。各施設のスタッフだけでなく、家族や地域のサポートを行う方も参加可能な場合があります。都道府県ごとに実施され、講義形式や実技指導を通じて基礎知識と実践スキルを身につけられるようになっています。研修時間は一般的に6時間程度で、終了後には修了証が発行されることが多いです。

実施機関は、

・各都道府県および市町村の福祉課・介護保険課

・地域包括支援センター

・社会福祉協議会

・介護福祉関連の研修・教育機関

・民間の介護事業者・介護職員養成スクール

自治体や実施機関のウェブサイトで詳細情報を確認し、事前に申し込むのが一般的です。受付期間や定員が設定されていることが多いため、早めの確認と申し込みがおススメです。

③認知症介護基礎研修の内容

・認知症の基本的な理解  

認知症の定義や症状の特徴、種類について学びます。

・認知症の方へのコミュニケーション方法  

認知症の方との円滑なコミュニケーションの取り方や、本人の気持ちや意図を尊重した対応方法を学びます。認知症の方の不安や混乱を和らげるための言葉遣いや態度についても取り上げます。

・認知症の進行と日常生活支援  

認知症の進行に伴う生活上の変化や必要な支援について学びます。認知症の進行段階に応じた介護方法や、本人ができることを尊重しつつ日常生活をサポートする方法を理解します。

・認知症ケアの倫理と尊厳  

認知症の方の尊厳を守ることや、ケアにおける倫理的な配慮の重要性について学びます。本人の意思を尊重した支援を行うための視点や、介護者としての責任についても取り上げられます。

・行動、心理症状(BPSD)への理解と対応  

俳諧や不安、興奮などの行動・心理症状への対応方法を学びます。

④認知症介護基礎研修のメリット

・介護スキルの向上  

認知症ケアの基礎が身に付き、実務での対応力がアップします。

・資格取得やキャリアに有利  

介護職員初任者研修や介護福祉士といった資格取得の土台にもなり、介護業界でのキャリアアップにも有利です。

・ご家族や利用者への安心感  

介護者が認知症ケアの基礎を持つことで、家族や利用者に安心してもらえるようになります。

⑤まとめ

認知症ケアにおいては、適切な知識や対応スキルを持つことが非常に重要です。この研修を受けることで、認知症の方の個別ニーズに合わせた質の高いケアが可能となり、介護職員自身の不安や負担の軽減にもつながります。

また、家族や地域の支援者が研修を受けることで、在宅での認知症ケアへの理解の促進にも役立ちます。

他の介護研修と比べて、時間的負担が少ないため、現場で働きながら受講するのにも適していますので、受講を検討してみてはいかがでしょうか?

この研修をきっかけに介護の道に進みたいと思われたら、より専門性が高く、国家資格でもある介護福祉士を目指すのがおすすめです。

この研修をきっかけに、より多くの方々が認知症の方の尊厳や個性を大切にした介護を目指し、安心して生活できる環境づくりのサポートに繋がればと思います。

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