中上級者からのサーブ。回転がよく分からないサーブにラケットを出して、恐る恐る触るようにレシーブしてみると・・・
「ぱぁーーーーーーんんっ!!!!!」
野球のホームランのように大きな放物線を描いて相手コートのはるか彼方に球が消えていくオーバーミス。
シャム猫:「・・・なんじゃ、これは!?」
こちらをチラッと見る対戦相手のニヤニヤ顔が忘れられない・・・
皆さん、そんな経験ありませんか?
それはかなりの確率で・・・
横回転系のサーブ(もしくは「ナックルっぽく見せた横上」)なのです。
☆レシーブが「当てただけで大きく飛ぶ」原因は?
①横上回転サーブ
・回転の成分:横回転+上回転(ボールが前方に進みながら浮く)
・特徴:当てるだけでボールが「勝手に」浮いて飛んでいく
・よくあるミス:「ツッツキ」のつもりで当てるとオーバー。
「ストップ」しようとしても浮くorバウンドが合わない。
②ナックルに見せかけた軽い横上
・見た目が「何もかかってなさそう」なのに、実は軽い横上回転。
・「触るだけで飛ぶ」錯覚を生みやすい。
・ラケットの当て方を間違えると、超オーバーミスになる。
☆対策
・当てるだけ、触るだけのレシーブをやめる。
→軽くラケットを前に出して、「自分でコントロール」する意識が大事。
・一歩下がってツッツキやフリックに切り替える。
→ストップで対応しづらい場合は、動いて対応した方が安定。
・サーブの「回転を読む練習」を重点的にやる。
→練習相手に色んな回転を出してもらい、ミスの傾向をつかむ。
♪横上回転サーブの実践的な対策練習メニュー!
ここでは、「当てただけでオーバーミスする横上回転サーブ」への実践的な対策練習メニューを3段階(読む・触る・打つ)でご紹介します。
ステップ①回転を「見て」「読む」練習
{目的}
回転の見分け精度アップ
{練習内容}
①相手に「横下」「横上」「ナックル」をランダムに出してもらう。
②あなたはラケットを振らずに、「声だけ」で回転を言い当てる。
③慣れてきたら「当てるだけレシーブ」で実際にボールに触って確かめる。
{効果}
「横上は飛ぶ」「横下は沈む」「ナックルはブレる」感覚を身体で覚える。
ステップ②”触るだけ”から”止める”への移行練習
{目的}
当てミスを減らし、ストップorツッツキで返せるようにする。
{練習内容(ストップ対策)}
①相手が横上系のサーブをショートに出す。
②自分はラケットを少し寝かせて、前にスッと押す感じでストップ練習。
③毎球、ボールが浮いたか、沈んだかを確認してフォーム修正。
{練習内容(ツッツキ対策)}
①同様に横上サーブを出してもらう。
②ツッツキで少し切るように返球。
③前に出すと浮きやすいので、少し下方向意識。
{ポイント}
・「真上からの上回転」はナックルに見える事があるので注意!
・「止めると浮くなら、切るか前に押す」で対応を変える!
ステップ③”攻めるレシーブ”の導入練習
{目的}
ただ返すだけでなく、3球目攻撃をつぶすフリック・チキータを強化。
{フリック練習}
・サーブを短めに出してもらい、上から”軽くこする”フリックで対応
・ネットミスしないようにラケットの角度を立て気味に。
{チキータ練習(中上級向け)}
・バック側に横上系サーブを集めてもらう。
・回転に逆らわず「流れるように」チキータで返球。
{ポイント}
・横上は「触るだけ」で飛ぶ=フリックでも飛ばし過ぎに注意!
・体の力は抜いて、”回転に合わせて乗せる感覚”を大事に!
まとめ
・「当てただけで飛ぶ」はだいたい横上かナックル風横上。
・強い回転+伸びるサーブに対しては、”触るだけ”を封印して、自分でコントロールする勇気がポイント!
・多くのサーブのレシーブを通して回転方向と回転量を見て読む練習を行い確認する。
・サーブに対しての適切な対応技術を段階的に練習し、レシーブ、攻撃のバリエーションを増やす。
※補足:大事なのは「構え方」
・横上が苦手な人の多くは「構えが受け身」になっています。
・構えはやや前傾・ラケットは台上スレスレ・どんな回転でも前で触る意識が大切。


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