「スピードやパワーで勝てない…」
「年齢的に攻めるスタイルはしんどい…」
そんなふうに感じていませんか?
実は、卓球には**ツッツキ(下回転の応酬)を中心に戦う“守備型戦型”**が存在します。地味だけど安定感があり、相手のミスを引き出して勝つ頭脳派のスタイルです。
シャム猫もこの守備型戦型で試合を進めています。ツッツキで相手を揺さぶり、浮いた球は打つ!という流れです。つっついて・つっついて・最後に打つ!最近この型にしようと決意しました。
今回は、そんな「ツッツキを多用する戦型」を3つご紹介します。
どれも40代以降の方にとって取り入れやすく、試合で実力を発揮できる戦型ばかりですよ!
① 安定感抜群!【カットマン】
特徴:
- 台から離れてカットで相手の攻撃を受け止める守備型
- ツッツキも多用し、台上の攻防にも強い
- 相手のリズムを崩しながらミスを誘う
ツッツキの役割:
カットマンは下回転の変化が命。台上のツッツキで回転量をコントロールし、相手にカットを打たせやすくする流れを作ります。
練習方法:
ステップ①:カットの感覚をつかむ(1人or多球練習)
◎練習1:ゆっくりボールでのカット練習
- 【内容】相手にゆっくりした下回転ツッツキを出してもらい、それをカットで返す。
- 【コツ】
- 高めのバウンドのボールを打つとカットしやすい。
- ラケットはやや立て気味で、スイングは「上から下へ」。
- 体を正面に保ち、肘を柔らかく使う。
ステップ②:フットワークを入れてみよう
◎練習2:フォア→バックの交互カット練習
- 【内容】フォア→バックと交互にゆっくりとしたドライブを出してもらい、カットで返す。
- 【コツ】
- 打点にちゃんと入れるように「小さく横にステップ」する。
- 無理に速く動かなくてもOK、正しいフォームで返球する意識を大切に。
ステップ③:ツッツキでラリーをつなげる力を養う
◎練習3:ツッツキ&カットのつなぎ練習
- 【内容】ツッツキ→カット→ツッツキと、交互に返す。
- 【コツ】
- カットばかりでなく、前に出てツッツキでつなぐ動きも練習。
- 「下がる→前に出る」フットワークを覚える。
ステップ④:ナックル(無回転)カットに挑戦
◎練習4:見た目はカットなのにナックル!
- 【内容】カット動作でナックル(回転なし)のボールを出す練習。
- 【コツ】
- カットのときに手首を使わず、当てるだけのイメージ。
- 相手のミスを誘える武器になる!
ステップ⑤:サーブ&レシーブ練習(簡単ver)
◎練習5:下回転サーブとツッツキレシーブ
- 【内容】軽く下回転をかけたサーブ → 相手の返球をツッツキ or カットで返す。
- 【コツ】
- サーブはゆっくりでOK。まずは回転をかける感覚を覚える。
- レシーブは落ち着いて打点を見て返す。
② 現代の守備型!【異質型ツッツキマン】
特徴:
- フォア裏ソフト×バック粒高などの“異質ラバー”を使用
- ツッツキで回転変化を作り、相手を混乱させる
- 自ら積極的に攻めなくても得点できる
ツッツキの役割:
バック粒高で相手の下回転を返すと、回転が激変。
これにより、相手はタイミングや打点を崩されやすく、凡ミスや打ちミスが増える戦術です。
練習方法:
ステップ①:異質ラバーの感覚をつかむ
◎練習1:バックのツッツキ連打
- 【目的】:粒高や表ソフトの「クセ球」に慣れる
- 【内容】:相手から下回転ボールをもらい、バック面でツッツキを繰り返す
- 【コツ】
- ラバーによって回転がかかりにくいので、ラケットの角度を寝かせすぎない
- あくまで“当てる感覚”でOK(擦らない)
ステップ②:フォアとのつなぎを身につける
◎練習2:フォア→バック→フォアのツッツキラリー
- 【目的】:ラリー中に無理なくバック粒に切り替える練習
- 【内容】:フォア面→バック面→フォア面…と交互にツッツキ
- 【コツ】
- フォアは通常ラバー、バックは異質。ラバーの違いを意識しながら使い分ける
- 相手がミスしやすいタイミングで「異質バック」を使う練習になる
ステップ③:ナックル・変化のコントロール
◎練習3:ナックルツッツキと回転ツッツキの打ち分け
- 【目的】:相手が嫌がる「変化ツッツキ」の基本を習得
- 【内容】:
- 同じフォームで、
- “軽く当てる”→ナックル(無回転)
- “押し込む”→下回転ツッツキ
- 同じフォームで、
- 【コツ】
- ラケット面をほぼ立てて、手首を使わず腕で調整
- 毎回同じフォームに見せるのがコツ!
ステップ④:攻撃へのつなぎ(浮いた球の打ち方)
◎練習4:浮いた返球をフォアでドライブ or スマッシュ
- 【目的】:ツッツキで浮かせて、攻撃に切り替える感覚を身につける
- 【内容】:異質ツッツキで相手の返球が浮いたら、フォアで攻撃に切り替える
- 【コツ】
- ボールが浮いた瞬間に素早く前に出て打つ
- 「自分から攻撃するぞ!」という意識を持つ
ステップ⑤:サーブレシーブからの異質戦術練習
◎練習5:サーブ→ツッツキ→変化 or 攻撃
- 【目的】:試合を意識した流れの中での異質操作
- 【内容】:
- サーブ(短め下回転)→相手のツッツキ→バック粒でツッツキ or ナックル
- 浮いたら攻撃
- 【コツ】
- レシーブで一発勝負しない。変化を見せて相手を揺さぶる
③ 攻守のバランス型!【カット&ドライブ併用型】
特徴:
- 守備と攻撃の切り替えが柔軟
- ツッツキとカットで粘りながら、チャンスボールはドライブで決める
- ラリーが続く中で、安定感と変化で主導権を握る
ツッツキの役割:
相手の打球ミスを誘うための布石として使う。
台上では切れたツッツキ、台後方では変化カットと、状況に応じて打球を使い分ける器用さが必要ですが、上達すれば相当強力なスタイルになります。
練習方法:
ステップ①:守備の基本「カット」を習得
◎練習1:ゆっくりカット(バック・フォア)
- 【目的】:回転のかけ方とラケット角度の感覚を身につける
- 【内容】:相手にループドライブ or ツッツキを出してもらい、バック・フォアでカットする
- 【コツ】:
- 落ちてくる球を「上から下に切る」意識で
- 腕全体を使ってスイングする。力みすぎ注意!
ステップ②:攻撃の基本「ドライブ」を習得
◎練習2:チャンスボールをドライブ
- 【目的】:甘いボールに反応して攻める練習
- 【内容】:相手に浮いたツッツキ or 弱い返球をもらい、フォアでドライブ
- 【コツ】:
- 下半身でためを作って、体全体で振る
- 無理に強く打たなくてOK。まずは回転重視
ステップ③:守備→攻撃の切り替えを練習
◎練習3:カット→ドライブの切り替え
- 【目的】:試合で必要な「攻守のバランス」を養う
- 【内容】:
- 相手と普通にカットラリー
- 甘い球がきたら前に出てドライブ
- 【コツ】:
- 足の動きが大事! 後ろ→前へ素早くステップ
- カット→ドライブのとき、打つ前に体勢を整える
ステップ④:ドライブ→守備に戻る動きも練習!
◎練習4:攻めた後の戻り(ドライブ→カット)
- 【目的】:攻撃が決まらなかった時の「守備へのリカバリー」
- 【内容】:
- 浮いた球をドライブで攻める
- 返されたらすぐ下がってカットで粘る
- 【コツ】:
- 無理に攻め続けず、「また粘る」という気持ちで
- 下がりながらでもフォームを崩さない練習に
ステップ⑤:サーブ・レシーブからの流れ練習
◎練習5:サーブ→レシーブ→攻守の切り替え
- 【目的】:実戦で使える組み立て力をつける
- 【内容】:
- 自分の下回転サーブ → 相手のツッツキ → ドライブ or カット
- 【コツ】:
- 最初はサーブ後に「ドライブするつもり」で構えるとやりやすい
- 相手が強く打ってきたら下がってカットで対応
◆ こんな方におすすめの戦型です!
- 体力や反射神経に自信がない方
- とにかくミスを減らして勝ちたい方
- 攻撃より“粘り”と“変化”で勝負したい方
- 相手を崩すのが楽しい!と感じる方
◆ ツッツキ戦型を始めるときのポイント
✅ 用具選びが超重要
異質ラバーやカット用ラケットなど、自分に合った用具を選ぶことでツッツキの質も劇的に上がります。
✅ “相手を崩す意識”を持つこと
ただ返すだけではなく、「どこで崩すか」「どう誘導するか」を考えることで、試合が主導的になります。
✅ 無理して攻めない勇気も必要
ツッツキを軸にするなら、焦って攻めず“我慢”が勝負のカギです。
◆ まとめ:ツッツキを活かした戦型は、年齢に関係なく勝てる!
卓球は“打ち勝つ”だけじゃありません。
“崩して勝つ”“待って勝つ”戦型も、立派な戦術です。
✔ ツッツキで崩す → 相手が自滅する
✔ 回転・コースで主導権を握る
✔ 自分の体力や感覚に合ったスタイルで長く楽しめる!
シャム猫は、③カット&ドライブ併用型に特化した形で練習しています。今回紹介した練習方法を実際やってみましたが、切り返しの練習はフットワークも自然と鍛えられるため、特に時間をかけて練習しています。
40代から卓球を本格的に再開した方、ツッツキ主体の戦型は本当におすすめですよ!
さあ!一緒にツッツキを極めて、試合で勝ちましょう!!!


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