退職後、生活の安心につながる「雇用保険(失業保険)」。
しかし、正しく手続きをしないと、受給が遅れたり、もらえなくなったりすることも…。
今回は、雇用保険の基本から申請の流れ、必要書類、注意点まで、わかりやすく解説します!
🔹雇用保険(失業保険)とは?
雇用保険は、働く人が失業したときに一定期間、生活をサポートしてくれる公的な保険制度です。
加入していれば、退職後に「失業手当(基本手当)」を受け取ることができます。
▶ 受給できる人の条件
- ・雇用保険に過去2年間で12か月以上加入している(離職の日以前2年間に雇用保険の被保険者であった期間のうち11日以上働いた完全な月が12か月以上である事)
- ・倒産や解雇による離職の場合、期間の定めのある労働契約が更新されなかったこと、その他やむをえない理由による離職の場合は、離職の日以前一年間に雇用保険の被保険者であった期間のうち11日以上働いた完全な月が6か月以上である場合でも、受給資格を満たします
- ・すぐに働ける意思と能力がある(就職したいという積極的な意思といつでも就職できる能力(健康状態・家庭環境など)があり、積極的に求職活動を行っているのも関わらず、就職できない状態にある方)
🔹雇用保険の手続きはどこで?
手続きはお住まいの地域を管轄するハローワークで行います。
退職後、なるべく早く行動することで、受給開始がスムーズになります。
🔹手続きに必要なもの一覧
初めてハローワークに行くときは、以下の書類を持参しましょう。
- ✔ 離職票(1・2)
- ✔ 写真(縦3cm×横2.5cm)2枚(毎回マイナンバーカード提示する場合は省略できます)
- ✔ 本人名義の預金通帳又はキャッシュカード
- ✔ 本人住居所確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- ✔ マイナンバーがわかるもの(通知カードまたは個人番号カード)
🔹雇用保険手続きの流れ
- ① ハローワークで求職申し込み
まずは「求職申込書」を記入し、ハローワークに提出します。 - ② 離職票の提出と受付
持参した離職票を提出し、失業給付の申請を行います。 - ③ 雇用保険説明会に参加
1〜2週間後に行われる「雇用保険受給者説明会」に出席します。 - ④ 7日間の待機期間
申請日から7日間は「待機期間」として支給なし(全員共通) - ⑤ 給付制限期間(自己都合退職の場合)
待機後、さらに2か月の給付制限期間があります(2025年現在) - ⑥ 失業認定を受ける
4週間ごとにハローワークに行き、失業認定を受けます。 - ⑦ 失業給付の振り込み開始
条件を満たせば、1回目の振込が開始されます。
① 求職申込み
「求職申込書」を記入し、ハローワーク窓口に提出します。
「求職申込書」を記入し、ハローワーク窓口に提出します。
② 離職票の提出
会社から届いた「離職票」を提出し、受給資格の審査を受けます。
会社から届いた「離職票」を提出し、受給資格の審査を受けます。
③ 受給資格の決定
ハローワークが失業給付を受けられるかどうかを決定します。
ハローワークが失業給付を受けられるかどうかを決定します。
④ 雇用保険受給者説明会
受給資格決定後、説明会に参加し、受給の流れやルールを学びます。
受給資格決定後、説明会に参加し、受給の流れやルールを学びます。
⑤ 失業認定
4週間ごとにハローワークに行き、求職活動の報告をします。
4週間ごとにハローワークに行き、求職活動の報告をします。
⑥ 失業給付の支給
認定後、約1週間程度で指定口座に振り込まれます。
認定後、約1週間程度で指定口座に振り込まれます。
参考:ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」
🔹自己都合・会社都合で変わる受給条件
退職理由 | 待機期間 | 給付制限期間 |
---|---|---|
自己都合 | 7日間 | 2か月(※) |
会社都合(倒産・解雇など) | 7日間 | なし |
※2020年10月より、給付制限期間が「3か月→2か月」に短縮されました。
🔹受給できる金額と期間の目安
支給額は、退職前の賃金や年齢によって異なります。
- ・支給日額:退職前6か月の平均賃金のおよそ50〜80%
- ・支給期間:90〜150日(自己都合)、90〜330日(会社都合)
詳しい金額はハローワークで算出されます。
🔹ハローワークだけじゃない!転職支援も活用を
ハローワークでは、職業訓練や求人紹介も受けられますが、転職エージェントを併用するのもおすすめです。
- ✔ 非公開求人の紹介
- ✔ 書類添削・面接対策
- ✔ キャリア相談
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✅まとめ|雇用保険の手続きは早めに!
雇用保険の手続きは、退職後すぐに行うべき大切なステップです。
書類の準備や説明会など、最初は少し手間がかかりますが、失業中の生活を支える大事な制度なので、しっかり手続きを進めましょう。
「明日行こう」ではなく「今日行こう」の気持ちで、ハローワークへ足を運んでくださいね。
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